尾崎豊の歌詞一つ一つに共感させられる何かがある。

yutaka

ほんの小さなきっかけで、人生って変わってしまうものですよね。これが本当に起こり得ることなんですから、人の一生というものは分からないものです。

いったい何の話をしてるのかと言えば、たとえば音楽ですね。この音楽で人生が変わったという人は、きっと数えきれないほどいらっしゃるでしょう。それだけ音楽というものは強い影響力をもっているんです。

十代のころに聴いた音楽が、その人の考え方というか価値観を一変させたというようなことは、昔、よく耳にしましたね。うすうす気づいていたとは思うんですが、尾崎豊というアーティスト、あれはかなりのカリスマ性を有した人でした。

時も校内暴力が社会問題になっていた1980年ごろ、確かに教師や大人たちは敵だったような気もする。そんな状況の中にあって、尾崎の曲は少年たちの心をグイッと鷲掴みにしたんでしょうね。

実は自分は尾崎と同じ年齢で、通っていた中学校もすぐ隣でした。尾崎の中学校の悪連中とはけっこう親しく、遊びに行くときも喧嘩に行くときも、いつでもいっしょだった。でも、肝心の尾崎自身とは、一度もコンタクトはなかったんです。

後に、尾崎が大々的にデビューしてから、あいつだよ、と聞かされたんですね。で、実際に尾崎の歌を聴くと、どうしてか心が揺れ動くのでした。

実際、尾崎の曲すべてが好きだというわけじゃないんです。基本的にはあまり興味があるわけじゃない。でも、その歌詞一つ一つには、不思議と共感させられる何かがある。これは事実です。

音楽のある風景